様々なピアノとの出会い2

スタインウェイ・ハンブルグ・・・・・このピアノは、世界中の多くのピアニストが、もっとも信頼しうる最高にコントローラブルなピアノだと申されている?!ピアノです。なぜ?!を書いたかというと、我が家にもあるハンブルグスタインウェイですが、差が大きいからです。一般にスタインウェイはリビング用から演奏会場用までいろいろなサイズのピアノがありますが、O/B/D型のピアノがバランスが取れてよいとされているようです。私はどのサイズも弾いていますが、個人的にはBモデルが一番好きです。211cmというスケールデザインは、スタインウェイのみ成功しているように思います。ただし、これはあくまで1980年代以前のピアノまでです。最近のスタインウェイは、残念ながらあまり魅力を感じません。それはなぜかというと、多くの楽器はスタインウェイ本来の昔からの伝統的な特有の音色ではないからです。もちろん、例外も存在します。特に、最近うちに入って来た2002年製のハンブルグスタインウェイの音色は、自分でも驚いています。というのも、新しいスタインウェイではなかなか味わうことの出来ないオリジナルの音色がするからです。この楽器は私が師事していたウィーンでの師匠に選んでいただいた楽器なのですが、そういうものも存在するということは、いままで知らなかっただけに、自分の無知さ加減に、改めて資料収集して、研究する余地があると認識しました。特に時がたった今、この楽器は最高に鳴りの良い状態にあると思います。演奏会での準備のときに家で弾いた感覚は、会場でも良いピアノの場合にはかなり有効だし、B型といえど、フルコンサートグランドの感覚を意識することができるのはありがたいです。和音の作り、音のなら仕方、フレーズの作り方、間合い、どれをとってもこういう響く楽器だからこそのタイミングが功を奏すことが多いです。日本の楽器との違いがおそらくはここにあるのだと思います。


スタインウェイ・ハンブルグ2・・・・・ただ誤解のないように書きますが、どの楽器も調律や整調でずいぶん変化はあります。その証拠に、ウィーンで師事していた師匠のN氏の自宅の新品スタインウェイDモデル(フルコン)は、かなり魅力に満ちたピアノでした。購入当初は、「なに???このピアノ・・・」というくらい、ひどかったのですが、5年後くらい伺ったときには、音が鳴り出していました。そして最近伺った時、録音にも使用させていただきましたが、もうこんなに素晴らしい響きが存在するのかと思うくらいに最高の鳴りになっていました。スタインウェイ・ハンブルグの響き、それはどの音域・音量・音質でも伸びがあり、ハーモニーと雑音が絶妙に混ざり合い、倍音の効果がすばらしく、楽器全体がすべて共鳴するように作られていて、そのすべてが協調しあっている理想的な楽器だと思います。個人的にはうまく調整と整調ができている楽器や1970年代までが、これに当てはまると思います。


我が家のスタインウェイ・ハンブルグO型 Part1・・・・我が家のピアノ、それは●年前の出来事でした。浜松に所用で出向いたとき(個人のピアノ購入者の選定に行ったときです。)たまたま浜松の中古ピアノ店の倉庫に行くチャンスがありました。買うなんてことは微塵にも思わずに、50台以上並べられたピアノのを片っ端から触っていきました。みんなきれいに再生されていて、すごいとはおもうのですが、どれもこれも音の伸びが今ひとつで、自分の耳にしっくりくるものではありませんでした。時同じく、この我が家のピアノになる最後から5台目の楽器はなぜか値段もつけられていなく、触ってはいけないのかと思い、その一台は弾かずに最後まで音を出してみたのですが、どうもこれだけのピアノを弾いて日本のピアノ再生技術は最高だと聞いていたのに・・・という印象を受けました。ただ、その隣にあったケンプ氏が所有していたと言われるべヒシュタインのBを除いては!そのべヒシュタインにほれ込んでしまったのですが、これは非売品ということであきらめかけたその時、、あと一台、どうしても弾いてなかったので、強引にお願いしてあけてもらいました。「売り物ではありませんよ!」という言葉と共につづく・・・


我が家のスタインウェイO型 Part2・・・・「あれ???」「!」まさしくこの一言。求めていた音色。最初は「まさか・・・・?」と思ったのですが、製造番号が消えているし、曲者???などと頭は急回転です。しかし、どう聞いても自分の求めている36万台のスタインウェイ?じゃないのか????これは。というかんじで、その場から3時間は離れられなくなり、興奮も最高潮でした。当時は「これぞまさに10数年まちこがれた恋人」といった心境で、ホテルに戻っても興奮しっぱなしでした。思わず国際電話で、親友にその出来事を話すと彼女いわく「今日は興奮していて、目の前のピアノを冷静に判断してないでしょ!明日ゆっくりもう一度弾いて、音色を聞いてごらんなさい。それでOKだったら、どんな手段使っても入手するの!!」ということで、次の日に実行したわけです。また半日以上、そのピアノの前に居座り、売り物でないといわれても動かない!で、結局、手を入れないままに我が家へ嫁入り。ハンマーも弦も!!当時のまま最高の鳴りです!


我が家のスタインウェイO型Part3・・・・人生、借金地獄に陥ったのは、これから5年間の間でした。でも、今日は足が一本、明日は弦が2本というように、毎日の生きる糧は、どの部分が自分のものになったかで、しっかり完済し、現在は全て自分のものになっています。おそらく!こんなわけで、ピアノの出会いというものは恐ろしいもので、マニアになればなるほど、欲求はおおきくなり、納得は遠のくばかりです。でも、色々音楽的な勉強ができるようになったのは、このピアノに出会ってからですし、色々な演奏者やピアノ関係の方々が我が家にくるようになったのは、このピアノが縁です。大切な宝物です。しかし、時は残酷で、このピアノもそろそろオーバーホールなどをしなければ維持できないようになってきたのです。当然です。生き物なんですから!

ちょうどそのころ、このピアノを維持するためには何をしなければならないか、真剣に考えました。嫁に出して比較的新しいものか、国産の無理なく手に入る楽器を購入するか、はたまたオーバーホール済みのスタインウェイを手に入れるか。。。悩みました・・・。



2004年6月に世紀の大借金をして、我が家に新しいSTEINWAY HAMBURG Bモデルが入りました。Bモデルのピアノは思った以上にいい音がします。ちょうど1966年製O型とならんで置いておりますが、比べてみるとその違いは歴然です。しかし、身近にこの年代の異種なピアノがおかれたことで、それぞれの良さを再認識するいい機会になりました。新しいスタインウエイは非常にバランスのいい響きがします。あるバスの音だけはまだ調整していく必要性を感じますが、それ以外は今のところ満足しています。最近はより豊かな響きに変化してきました。どういうところがいいかというと、透明感のある音質、伸びに余裕がある音色、音量の変化の幅が広いこと、和声を奏でると、共鳴の効果が大きく、国産ピアノにはない豊かな響きが得られることなどなどです。スタインウェイ専門の店で購入しましたので、維持管理が非常に行き届いていると思います。また、温度湿度の管理をしっかりしているおかげで、最高の状態に保たれております。調律師さんいわく、良い状態で保持できているピアノは、1日弾いて相当狂ってきても、次の朝には元通りに復元している!とのことですが、まさにその通り!我が家のピアノは2台とも復元力に富んでいるようです。中でも梅雨時期には相当苦労しますが、除湿のし過ぎと温度上昇だけは気をつけています。湿度は45〜55%、温度は25度を上回らないようにしています。だいたい年間平均20度〜23度くらいでしょうか。。。

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