第9回バッハの学校鹿児島講座が開催されました。

10月22日と23日に第9回「バッハの学校」鹿児島講座が丸山桂介先生をお迎えし、開かれました。今回のテーマは「音楽の捧げもの」とピアノソナタ作品13「悲愴」、モーツァルトのハ短調の関わりです。バッハの「音楽の捧げもの」の冒頭テーマは、いろいろな作曲家がテーマの根幹として使っていますが、その理由はどういったことなのか。その魅力に迫り、さらにOpferという言葉に隠された意味、「悲愴」という名は何を意味し、何を表したかったのかについてのお話でした。それに関連して、「フォルトゥーナ(運命の女神)」の意味するもの、旋法論からのアプローチと音の宇宙観、音楽表現をするために必要な知識を得る機会となりました。演奏の根幹を揺るがすセンセーショナルな内容でしたが、春の雪解けのごとく理解が深まったのは、参加者の皆さんの共通する体験だったのではないでしょうか。次回は来年4月です。

2016年10月25日